DIFF政治行政A-00022026.07.30 公開
同じ会見を、5社はこう書いた 動詞・省略・主語の対応表
リード — 何が/いつ/どの文書によって/どの段階で7月29日15時からの同一の記者会見について、7月30日9時までに5社が記事を公開した一次確認。当社は優劣を判定しない。記録するのは、①選んだ語彙 ②省いた要素 ③主語の3点だけである。記者名は挙げず、社名までとする。
一次確認5
前提
7月29日15時から会見が開かれ、速記録が同日中に公開された一次確認。速記録には「現時点では、そのように考えております」との発言が記載されている一次確認。
以下は、この1つの発言と、その周辺の記述を各社がどう書いたかの対応表である一次確認。
① 各社が選んだ動詞
| 社 | 見出しの動詞 | 本文の動詞 |
|---|---|---|
| A社 | 「表明」 | 「述べた」 |
| B社 | 「強行」 | 「押し切った」 |
| C社 | 「明言」 | 「言い切った」 |
| D社 | 「示唆」 | 「にじませた」 |
| E社 | 「言及」 | 「語った」 |
速記録の該当箇所は「現時点では、そのように考えております」である一次確認。
当社が用いるのは「述べた」または「発言した」である。他の動詞は、いずれも発言そのものには含まれていない評価である(編集規程 第3章D)。
② 各社が省いた要素
| 要素 | A社 | B社 | C社 | D社 | E社 |
|---|---|---|---|---|---|
| 発言の前提条件(「現時点では」) | 記載 | 省略 | 省略 | 記載 | 省略 |
| 質問者の質問文 | 省略 | 省略 | 記載 | 省略 | 省略 |
| 反対の立場の同日発言 | 記載 | 省略 | 省略 | 省略 | 記載 |
| 手続きの段階 | 省略 | 省略 | 省略 | 省略 | 省略 |
省略それ自体は誤りではない。ただし、前提条件と手続きの段階の省略は、読者が段階を取り違える経路になる。5社すべてが手続きの段階を省いている一次確認。
③ 主語
| 社 | 反応を記述した主語 | 主体が特定できるか |
|---|---|---|
| A社 | 「◯◯党の△△氏は」 | できる |
| B社 | 「与党内では」 | できない |
| C社 | 「関係者によると」 | できない |
| D社 | 「専門家は」 | できない |
| E社 | 「◯◯団体は声明で」 | できる |
わかっていないこと
- 各社がなぜその語を選んだかを、当社は確認していない。動機は書かない。
- 紙面版・速報版など、同一社内の版の違いは反映していない。
- 比較対象は「7月30日9時までに公開された記事」に限る。以後の更新は含まない。
この型の記事の上限
直近7日間に公開した全記事の15%を超える分は公開しない。他社を批判することが売れると分かれば、批判したくなる誘因が生まれるからである(編集規程 附則第1条)。この上限の点検は、ビルド時の公開前監査が機械的に行う。
更新トリガー
- 各社が当該記事を更新したとき
- 速記録が改訂されたとき
- 同一会見について新たな社が記事を公開したとき
典拠
- ◯◯省「記者会見速記録(2026年7月29日)」/該当:18〜19行目(取得 2026-07-30)
- 各社記事5本の見出しおよび本文該当段落(2026年7月29日〜30日公開分・取得 2026-07-30)
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